投資の勉強をしたところで猿に負けるという悲しい事実

投資の知識がある方は、こんなことは聞いたことが無いでしょうか。
  • プロが選んだ銘柄よりも猿が適当に選んだ銘柄の方が儲かる
  • 投資で成功するのは投資したことを忘れる人
等と。

資産を増やすために投資の勉強をしているのに、投資のことを知らないお猿さんや、投資したことを忘れている人に負けてしまうだなんて、そんな悲しい話は無いです。

実は投資の勉強なんて全く意味が無いのでしょうか?

いいえ、絶対にそんなことは無いです。

という事で、今日は私なりに投資の勉強する意味をお伝えしたいと思います。



勉強の先は敗者のゲーム

初めに言っておきますが、投資に関して全く知識がない人が適当に買った銘柄が上がったとして、それはただ運が良かっただけです。

投資でも何でもない、ただのギャンブル。

しかし勉強したからと言って、誰でも儲かる銘柄に投資出来るわけでもありません。何故なら、どの銘柄が上がるかなんて誰にもわからないからです。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者であるマルキール教授が「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」と仰いました。ランダムウォーク理論と呼ばれる有名な理論です。

ランダムウォーク理論を突きつめれば、お猿さんにダーツを投げさせて銘柄を選んだとしても、投資のプロが選んだ銘柄とさほど変わらない運用成果を上げられる。というのがマルキール教授の主張です。

多くの投資家が聞いたことのある冒頭のお猿さんの話は、恐らくここから来ています。もしくは藤沢さんの「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」かな。

猿が適当に選んだ銘柄というのは大袈裟かもしれませんが、「投資のプロが選んだ銘柄」ではあまり良い運用成果を残せないということは皆さんご存知の通りです。

そう、我らがインデックスによるパッシブ運用に、アクティブ運用の大半が負けてしまうというお馴染みのデータですね。

何故アクティブ運用が負けてしまうのか。それは、アクティブ運用のほうが無駄なコストがかかるからです。

アクティブ運用を行う証券会社は、調査や分析をするアナリストやファンドマネジャーに給料を支払います。一方、パッシブ運用には調査や分析の費用が発生しません。調査や分析をする人件費が上乗せされたアクティブ運用のコストは、当然パッシブ運用に比べて高くなります。

どの銘柄が上がるかわかりませんので、コストが高い方が運用成果で負けてしまうのは、誰でもわかることですね。

投資のプロが一生懸命銘柄を選んでも、市場のインデックスに勝つことが出来ない。

この状況をチャールズ・エリスは、機関投資家の株式運用は「敗者のゲーム」だと述べています。つまり、投資の勉強をしたところでアクティブな運用をしている限り、プロとかアマチュアとか関係なく、大半の投資家がお猿さんに負けてしまうのです。


建値を忘れよ

「投資で成功するのは投資したことを忘れる人」というのは、バフェットの発言からきているでしょうか。株式投資における格言の一つである「建値を忘れよ」からかもしれません。

本来、投資では「自分がいくらでその銘柄を購入したのか?」というのは、売却の判断には一切影響するべきではありません。

現時点でもう値段は上がらないと思うのならば売り時ですし、まだまだ上がると思うのであれば買い時だからです。これは銘柄だけでなく円からドル、ドルから円などの為替も同じです。

しかし、多くの投資家が売り時とか、買い時とかを考える時に「自分の買値(取得価格)」をベースに考えてしまいます。

株価が天井気味だとしても、自分の買値が高ければそこをベースに考えてしまい「まだ損を取り戻していないから売るべきじゃない」と思ってしまうのです。

逆に含み益が出ていると利益確定を急ぎたがる心理的傾向がありますので、まだ上がりそうだと思っていても保有銘柄を売りたくなってしまいます。これをプロスペクト理論と言います。

最近の米国株界隈は円高で賑わっていますが、一流の投資家は特に動じていないはずです。私はドル転するお金が無いので、賑わうことすら出来ませんが……(笑)


株価を気にせずパッシブ運用

さて、これらを踏まえて一度整理してみると、
  • 未来のことは誰にもわからない
  • 投資のプロですらパッシブ運用に負ける
  • 自分の買値を気にしてしまう
といった感じですかね。

なので、お猿さんに勝つためには、株価を気にせずパッシブ運用を続けるのが良いのではないかというのが私の結論です。というか既に実践しています。

個人的に個別銘柄に投資して市場平均をアウトパフォームしている方は、本当にレジェンドだと思いますね。


自分の最適解を見つける

実際にパッシブ運用をすると言っても、どのインデックスをベースに投資するか、またその候補も複数あります。ここでようやく投資の勉強が役に立ちます。

私たちを取り巻く環境は千差万別です。学生、主婦、フリーター、社会人、職種、収入、居住地、独身、家族、などなど、挙げればキリがありません。

20代、30代であれば多目にリスクを取るでしょうし、年齢を重ねれば債券などの保守的な商品の割合が高くなるでしょう。

仮に中年の男性が株と債券を半分の割合で投資しようと決断したとします。ではその銘柄は?

パッシブ運用ですので、候補は投資信託かETFになるでしょうか。適当におすすめされている商品を買うのか、信託報酬の安い商品を買うのか、流動性の高い商品を買うのか。iDeCoやNISAなどの制度を有効活用できるのか、そして利益を得た後には外国税控除をするのか。

これらの良し悪しは投資の勉強をしていないと判断が出来ないでしょう。

つまり投資における勉強とは、自分に合った投資の最適解を見つけるために行うものだと私は考えます。そして本当に最適解であるかどうかは自分自身にしか判断できません。なので自分で良いと判断したのならば、他人にどうこう言われようが気にするべきではありません。


まとめ

今日は投資の勉強が無駄なのかについて書きました。

その答えは「投資の勉強は絶対に無駄では無い」です。

確かに冒頭に書いたように、運だけで儲ける人もいるかもしれません。でも運だけではいつか必ず失敗すると思います。宝くじを当てた人がその後破産してしまうのが良い例でしょう。

投資の勉強を行っていれば、間違いなくマネーリテラシーは高まります。破産するなんてありえないですね。そもそも投資家は宝くじは買わなさそうですが。

ただ、一生ストイックに投資の勉強をし続けるかと言われると答えはNOです。

良し悪しが判断出来る程度の知識が身に付いたのならば、アドバイザーやコンサルタントを目指したり、専業トレーダーにでもならない限りは、そこまで投資の勉強を頑張る必要は無いかなと思います。

私のような一般人は素直にインデックスに投資して、価格の上下を気にせず生活するのが無難でしょうね(笑)

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